目的
本コンペでは、日本が世界から注目される2020年を契機として、日本の伝統文化を世界に発信することを狙いとしています。具体的には、日本の伝統衣装である着物を媒介として、世界各国の文化や伝統を想う意匠・図案を着物で表現することにより、交流を促進することを目的とします。
テーマ:「着物に世界を映す」
図案のテーマとして、下記の対象国の特色ある文化・風景・自然・伝統等を表現したデッサンを募集します。
2019年度においては、日本で開催される「第7回アフリカ開発会議」に呼応してアフリカ諸国7ヶ国を、また「ラグビーワールドカップ」の関係諸国から3ヶ国を図案の対象国とします。
(1)応募作品 2019年度の図案応募対象国をテーマとした振袖の意匠・図案 (2)募集期間 2018年10月1日~2019年1月20日 締切:2019年1月20日(日)※当日消印有効 (3)応募条件 [1]上記の対象国9か国の中から1ヵ国を選びご応募ください。 *学校応募の場合、1ヵ国のみの作品をご応募ください。 *個応募の場合、1点のみ、複数国の素材を混合させないでください。 [2]応募点数 学校応募の場合、1校5点以内(おひとり1点)。個人の場合、おひとり1点。 [3]事前登録 学校応募の場合、事前にどの国の作品を応募するのか、事前にご登録をお願いします。 学校登録用紙:[PDF file: con2019_school.pdf]/[Word file: con2019_school.docx] [4]応募者の年齢職業は不問です。 (4)作品要項 [1]用紙サイズ A3以内(縦42㎝×横29.7㎝) [2]着色したもの(着色材料は問いません。また絵画・イラスト・コンピュ-タグラフィック・図案等、形式は不問) 応募申込書:[PDF file: con2019_jp.pdf]/[Word file: con2019_jp.docx] 【注意事項】 *所定の申込書に、必要事項をご記入の上作品を送付又はご持参下さい。 *応募作品には、必ずコメントを記入してください。(作品の主旨・制作意図・発想ソ-ス等) *応募作品は返却しません。 *既存の「きもの」の複製・色違い等は応募出来ません。 *市販されている「きもの」の写真は無効です。 *応募された作品内容が、著作権・意匠権等の問題が生じると判断した場合、選考の対象外とします。 *他のコンク-ルに応募していない作品に限ります。 *出品料は無料です。
応募方法 | ステップ |
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郵送で提出 *国内応募は郵送のみ受付 |
1.応募申込書に必要事項を記入 2.デッサンと申込書を郵送 *発送時の封筒サイズ・送達便に決まりはありません 〒604-8217 京都市中京区西六角町97番地 染匠会館内 染織意匠・図案コンペ委員会 宛 |
2019年3月下旬に応募学校等、及び個人応募者は個人宛てに連絡します。 ・入賞点数:金賞10点(振袖制作)/銀賞20点(和装品制作)/入選 該当点数 ・記念品:入賞者に賞状と、記念品を贈呈 ・京都発表会:2019年10月下旬に京都市勧業館「みやこめっせ」で開催予定 ・東京発表会:2019年12月上旬に開催予定 ※その他、日本各地にて開催予定
本コンペへの応募にあたり、下記内容を必ずご覧ください。 今回の入賞者には、2019年3月下旬に入賞通知とともに、染織作品の試作の了承を得ます(ご了解頂けない場合は制作しません)。入賞後、着物やタペストリー等のプロダクトになる可能性はありますが、販売は一切しない試作品です。 私達の組織は「文化交流」および「染織技術の発展・向上」の為に存在しており、販売メーカーではない為です。 なお、コンクールの入賞者には、2019年12月中旬に、賞状と記念品をお送りします。 本コンペの入賞作品に関する著作権利用許諾について (1)著作権 下記の範囲内で主催者による当該著作権の利用を許諾して頂くこととします。 (2)用途 2-1)入賞デザインを当連合会が主催する発表会(最大年間6回まで)において、展示を行うこと。 2-2)入賞デザインをモチーフとして、友禅の染色技法を用いて着物・帯等に染色した試作品数点を製作すること。また、入賞デザインをモチーフとしたタペストリー等の試作品を製作すること。 製作に際しては、染色工程において試作品の特性を考慮し、デザインを変更する場合があります。その際、変更が大きくなる恐れがある場合は、入賞者に許可を得ることとします。 2-3)本コンクールに関連するインターネットサイト・広報物(案内状・パンフレット・報告書等)に、入賞デザイン及び試作品を記載します。 (3)期間 入賞が決定した日から3年間。(2019.3.15~2022.3.14) (4)地域 日本、及びコンテストのインターネットサイト (5)試作品及び広報物の取り扱い 応募作品および試作品は大切に保管し、販売は致しません。 (6)記念品等の贈呈 入賞者に対して、賞状と記念品を贈呈します。
きらびやかで美しいきものは、1300年以上前からかたちを変えながら親しまれてきました。中でも、日本で発展した染色方法である友禅は世界でも珍しい染色方法で、日本でも数少ない一流の染めの職人達が支えています。
友禅の生地は、日本で作られた最高級の絹。そこに、長年修業を積んだ職人達が絵を描いていきます。細かい柄を染め分けることができるため、色彩豊かで華やかなものが完成します。
■ 日本の四季
四季折々の自然の美を絹に華やかに映す手描友禅は、ただ単に伝統の技を継承するだけでなく、その時代、その時代を生きる匠の磨かれた感性を加味し、より美しく、より洗練されて染めなされた美の結晶といえます。雅やかに息づく日本の美意識は、今をいきる私たちに真の美しさと日本の心を静かに語りかけてくれるようです。
友禅は、日本の豊かな四季の風情、景色、草花をベースとして模様が構成され、日本のたおやかな自然によって生み出された総合芸術なのです。
■ 友禅の未来
数々の高度な技術の集大成として、ひとつの着物が創られる手描き友禅。これらの技術と、意匠の伝達に欠くことのできないシステムを司るのが着物のプロデューサーである「染匠(せんしょう)」です。染匠は、その研ぎ澄まされた感性で着物のデザイン・色を考案すると共に、作品創作の全般を統括しています。
日本の美しき伝統と着物文化を代表する手描き友禅は、長い歴史と共に発展を遂げながら現代に受け継がれ、日本を代表する装飾文化、意匠のオピニオンリーダーとして未来へ向けて、多方面に飛躍しようとしています。
着物(友禅)の生地を使った試作品